センター長 挨拶(2014/09)

大阪大学大学院医学系研究科附属 PET分子イメージングセンター センター長 畑澤 順

畑澤 順

(2014年9月の挨拶)

大阪大学大学院医学系研究科附属PET分子イメージングセンターは、オープンして5年目を迎えました。医学系研究科20教室、大阪大学内5件(工学研究科、薬学研究科、理学研究科、核物理研究センター、免疫学フロンティア研究センター)、国内大学・研究機関(東京工業大学、奈良先端科学技術大学院大学、名古屋大学、日本原子力研究開発機構、筑波大学、神戸大学、九州大学)、国外大学2件(韓国カソリック大学、チェンマイ大学)の利用がありました。東京理科大学、ソウル国立大学、上海交通大学、全南大学、慶北大学、アムステルダム自由大学、テュービンゲン大学の先生をはじめ、多くの方々が見学に訪れました。

2014年9月、信頼性基準に基づいた運用が始まりました。正確性(測定機器の精度管理、試薬の純度管理)、網羅性(失敗した実験結果も含めて記録)、保存性(長期にわたって元資料を含めて保存する)が重要です。ここで行われた前臨床試験の結果が、薬事承認申請の資料として採用されるために行っています。これは、学術研究においてもデータの正確性を担保するために有効です。

施設の運営は、核医学講座、医薬分子イメージング学寄附講座、放射線管理室のスタッフを中心に行われており、先生方の研究をサポートしています。運営経費は利用料でまかなわれています。

本センターの目標は“生命と疾患の分子病態を画像化する”ことです。さらに多くの研究者の皆様にご利用いただけるよう、施設の整備運営に努めて参ります。